育児と仕事の両立について その2

育児休業からの職場復帰後1年経ったのでいろいろと書いておこうと思っていた。
まあこの1年なかなか大変だったと思う。先月の時点では仕事を辞める方向性で考えがまとまりつつあったが、結局は当面続けることにした。
何が一番つらかったかというと、私の場合、職場への申し訳なさが常につきまとっていたところだと思う。
そこを乗り越えなければ転職しようが解決しないのだと気付いてからは、何とか気を持ち直すことができている気がする。

職場への申し訳なさについて

少し具体的に言うと。
子供の送迎のため私は定時より1時間遅く出勤して1時間早く退勤する勤務形態であり、そもそも任される仕事が制限されてしまう。
限られた時間で効率的に仕事をすることは常に考えていて、何事もなければ次々と追加で仕事を振られることもあった。時短でもやりようによっては他の人と同じように仕事をできると思いたかった。
でも育児中は子供のことで急に休むことが必ずといっていいほどあり、そうするとどうしても安定した業務量は維持できない。子供が突然熱を出すのは一般には認識されており数日であれば許容される空気はあるのだが、我が子の場合は結構な頻度で体調を崩したりで時期を問わず休みがちであった。
結局、限られた仕事すらままならず、自分が家や職場であれこれ工夫していることも理解されず、時間が来たら他人に仕事を押し付けてあっさり帰宅できる特権階級のようにしか見られない、それが自分には辛かったのだろうなと今では言語化できる。
共働きだし子供が1人なので、他人に迷惑をかけてまで仕事を続ける必要もない気もしたのでできれば辞めたいと考えていた。これは1年のうち何度も。

三歳児健診

本格的に辞めようと思った決定打がこれだったかもしれない。
6月頭に三歳児健診があった。
子供の様子のことで気になる点(具体的には不眠傾向・恐ろしいほどの癇癪・言葉の遅れ・こだわりの強さ)があったので、健診で聞いてみようと思っていた。
各種検査結果からすると順調に成長しているというのが医師の判断であったが、上記気になるを伝えると、心理士に相談してみては? と案内されたので当日の健診後に心理相談(カウンセリング)を利用した。
子供のことで相談をするつもりでいたのだが、話しているうちに、母親である私がカウンセリングを受けているような形になっていた。
心理士からは、私の余裕のない時期と子供の癇癪がひどくなる時期がリンクしているように見えるので、育児の負担が軽くなるように夫と話し合ってみてはどうか、という提案をされた。
自分がここまでギリギリな状態だったこと(実際しんどいなとは思っていたが)に、そして子供について心配していたことの原因が自分にあるということに衝撃を受けた。
仕事を辞めたらこんなに生活に余裕がなくなることもなく、子供と関わる時間も出来て、子の情緒面も改善されるのだろうか、などと考えた。
職場での居心地の悪さを感じていたところに、さらに後押しされたような感覚になってしまった。
その日精神的にも肉体的にも(健診の会場が遠かったので)ダメージを受けたからなのか子供と共に風邪をひいてしまい、翌週からまた休みがちになる。
そこでもう全てがどうでも良くなってしまった。
ただ心理相談を利用したのは正解だったと思っている。
話を聞いてもらいながら自分でもよくわからないくらい泣いてしまったが、働きながら育児してるのが当たり前というような空気の中でいつも過ごしていたので、「そりゃ大変だよ」と言われたのに驚き安心したからかもしれない。
いや、その頃私が誰かに話を聞いてもらうことを徹底的に避けてたのがいけなかったのだけど。
育児中の母親が宗教などに依存してしまうのも他人事ではない。
三歳児健診があってよかったという感想なのだが、心理相談の予約枠はかなり埋まっているようだったし、平日昼というのもなかなかハードルは高いように思う。子供と私は来月にまた行く予定。

家庭内のこと

実は家庭内の環境に関しては以前に比べかなり良好になっている。
頻繁に話し合いをすることにしているし、夫もできる限りの家事育児をしてくれるようになった。
子供が手のかかるタイプであることを夫も実感したのだと思う。
それでも私に負担がかかり気味なのは事実であった。
夫は夫でかなりブラックな労働環境にあり、雇用主が取らせないといけない休暇すら取れない、日が昇る前に家を出て日付が変わってから帰宅するような状況だったので、これ以上何かをお願いすることが難しかった。
むしろ夫に今すぐ辞職を勧めたいくらいである。
(その選択ができるよう私自身は仕事を続けたほうがいいというのがある)
三歳児健診でもらったアドバイスも踏まえ、負担を軽減できるアイデアを出し合った。異動期も近く夫の職場環境は改善される可能性がありもっと手伝えるようになるかもしれないから、当面は共働きを続けていこうという結論になった。(しかし異動後さらに夫の労働環境が悪化することになる…)

負担軽減策など

  • 家事を徹底的にサボる
  • 電動アシスト自転車を購入し送迎の負担を減らす
  • 気持ちの面で割り切る
  • 育児について話せる人に話す

この中で一番貢献してくれたのは自転車である。
三歳児健診が終わって体調を崩し気味だった時期のあと、今度は登園拒否がひどくなり、送迎が徒歩10分程度で済むところが最悪1時間かかる日もあった。35℃を超える中、厚着(服装へのこだわりが強い)でいつものルートを外れ公園で遊びたがるのを取り押さえて保育園に運ぶのを続けているとさすがに心が折れる以前に母子ともに倒れてしまうと思い、自転車を購入したらあっさり乗ってくれたので無事解決した。でも育児経験者によると突然乗車拒否する日がくるとのことで戦々恐々としている。

気持ちの面では、最初に書いた申し訳なさについて、割り切っていくしかないと考えた。
見た目より時短は楽じゃないと主張したところで、私が職場や同僚に迷惑をかけているのは事実である。自分が迷惑を最小限にしようと勝手に行う努力とか、申し訳なさげな空気は、仕事の場には関係のないことなのだ。たとえ会社で「職場全体の理解を深めよう!」と理想を掲げても、共感してくれる人は中にはいるかもしれないが、仕事が増えてつらい思いをしている人にまでそれを押し付けるのは厳しい。
なので、当事者としてはあまり周囲の目を気にせず、むやみに自己肯定感を下げないようにするしかないかもしれないと思っている。今は何もできないけど、いずれ恩返しをできるように。
あとは、職場で同じ経験をした人は実は結構いるということに気づいたので、そういう人間関係を大事にしていこうと思う。

異動について

今月人事異動があり、私は育児優先で現状維持を希望していたのだが、なぜか勤務地は遠くなり業務知識ゼロの部署になってしまった。
通勤時間は今までが恵まれすぎていたので納得ではあるのだが(ただそれでも余裕はなかったのでもう少し残りたかった)、新たに覚えることしかない業務をこのタイミングで任されるのは正直理解できない。
その業務自体に興味はあったので育児中でなければきっと大喜びだったと思うが。
異動先を知らされたときは送り迎えのスケジュール案で頭がいっぱいだったが、今となっては仕事をもう少し続けようかなという気持ちになれたので、それはそれでよかったのかもしれない。
同時期に夫の配属先も変わり、激務だったのがまた別の種類の激務になってしまったらしい。帰宅時間は早くなったが、色々問題がある職場のようで(またかよという感想)自分より心配である。
状況はあまり良くならなかったが、この点正直あまり期待していなかったので、これからもなんとか工夫していくしかない。

子供の成長

育児はいろいろと不安なことだらけだが、子供はこの1年ほどで大きく成長したと思う。
2歳前後のときは他人が近づいてくるだけで泣き喚いていたが、今では知らない人に笑顔で手を振るくらいには社会性が身についている。
保育士の先生は我が子の個性にうまく付き合ってくれているので感謝している。
迷惑をかけっぱなしだとずっと思っていたが、意外と保育園ではしっかり者のような扱いをされているらしい。
その反動で家の中では奔放すぎる状態なのかもしれない。
人混みが苦手だったり、なかなか親の言うことを聞かずコントロールが難しいと思っていたので、これまで遠出は控えていたけど、最近は意外と他所行きの顔ができることを知ったのでたまに外食したり観光地にも出かけるようになった。
つい大変なことばかりに目が向いてしまい、この先ずっとこれが続くと思うと悲観的になりがちであるが、過ぎてしまえばそんなに悪いことばかりではないのが育児だと思う。
楽しむ余裕を毎日の中に少しずつ持てるように、ペース配分を考えていきたい。

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